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No.34 振とう培養に使用される『フラスコ』について

弊社の振とう培養器『ATシリーズ』などで使用される器具に「フラスコ」があります。

以前は
レシプロ式(往復運動)には振とうフラスコ(別名 坂口フラスコ)
ロータリー式(回転運動)には三角フラスコ(別名 エルレンマイヤーフラスコ)
を使用するとされていましたが、最近では培養する試料も様々になりそれに合わせた培養方法が 工夫され器具もいろいろ使用されているようです。

ところで、振とうフラスコがなぜ別名「坂口フラスコ」と言われてかご存知ですか?
名前の由来は、第2次世界大戦後、東京大学農学部坂口研究室がペニシリンの種菌の培養の為にこの形状を考案したことによります。
丸フラスコに座りがいいように 底をつけ 肩を貼りだした首長の形状をしたフラスコで培養したところ、最良の結果を得られたとの事です。
この時の振とう条件坂口フラスコを使用し レシプロ式(往復 運動)で振とう幅70mm・回転数110 回/分が日本において振とう培養のスタンダードになり坂口フラスコ=振とうフラスコとして広まっていきました。
同様に三角フラスコの別名「エルレンマイヤーフラスコ」も発明者の名前に由来されています。

発明者の名前に由来する器具は他にもございますので、また機会があればご紹介させていただきます。