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No.26 冷凍サイクル(冷熱と温熱)

熱というと熱いというイメージが有りますが、熱には温かい熱も冷たい熱もあります。
例えば、エアコンはコンプレッサー1つで2種類の熱を発生させて、冷房にも暖房にも使用することができます。

エアコン内のコンプレッサーでは、冷媒を使用しています。
消毒のためアルコールを腕に塗ると涼しく感じます。
これはアルコールが蒸発する時に気化熱を奪うので涼しく なるのです。
このように蒸発によって冷却作用を行わせる物質を冷媒と呼びます。

冷却サイクルは、冷媒を密閉した配管の中に入れて、冷凍機(コンプレッサー)を使用して冷媒を圧縮 → 凝縮(液化)→ 減圧 → 蒸発(気化)→ 圧縮と連続的に状態を変化させて冷凍作用を行い「冷媒」の気体から液体、液体から気体への変化の時に発生する熱エネルギーを利用するものです。

冷却サイクルを「ヒートポンプサイクル ヒートポンプサイクル」と呼ぶこともあります。
冷却サイクルが冷蔵・冷凍に使われること から始まったために「冷凍サイクル」と呼ばれることが多いのですが使用方法によって温熱も冷熱も取り出すことが出来るので「ヒートポンプサイクル」というのが正確なようです。
この冷却サイクルから熱交器に空気を通せば冷暖房や温風発生器、冷風発生器となり、水を通せば給湯器や 冷水器になります。「エコキュート」と呼ばれる製品は冷媒に空気を利用した冷却サイクルを給湯器に使用したものです。


弊社の冷凍機を搭載した製品で使用している冷却方法、冷凍サイクル(冷熱と温熱)は私たちの身近で使用されている技術なのです。